仮想電話番号
仮想電話番号とは、SIMカードに紐づかず、アプリやオンラインサービスから提供される電話番号で、通話やSMSはインターネット経由でやり取りされます。月数ユーロ程度で普段のモバイル回線と並行して使え、他国の国番号を持たせることもできます。現地のネットワークを使う本物のモバイル回線であるeSIMとは別物です。
旅行でEIDが重要になる理由
実際の使い道は、訪問国のサービス(クラシファイド広告、予約、国内番号を求める配達アプリ)用に、現地のSIMを買わずに現地の電話番号を手に入れることです。通信を担うデータ通信専用eSIMと組み合わせれば、データ通信だけでは埋められない唯一の穴、つまり現地の番号で着信できるという点を仮想電話番号が補います。
大きな限界は本人確認です。銀行や、ますます多くのプラットフォームが仮想電話番号を検知し、確認用SMSの宛先として拒否します。重要な認証コードを確実に受け取れるのは、デュアルSIMで受信するいつもの電話番号だけです。
よくある誤解
「仮想電話番号があれば、海外でモバイル回線は不要」
そうではありません。仮想電話番号はインターネット接続(eSIMまたはWi-Fi)に依存しており、ネットワーク上はモバイル回線ではありません。データ通信がなければ仮想電話番号も使えません。そして重要な用途(銀行、行政手続き)で通用するのは、本物の回線です。
比較するときに変わること
「電話番号付きeSIM」に魅力を感じたら、その中身を確認しましょう。回線に紐づいた本物の携帯電話番号(まれで高め)なのか、データ通信用eSIMにアプリの仮想電話番号を組み合わせたもの(よくあるケース)なのか。後者は別々に買った方が安いことが多いので、2つの合計額を比較してください。
渡航先ごとにeSIMプランを比較ネズミのアドバイス: 「海外でSMSを受け取るため」に仮想電話番号にお金を払う前に、本当に必要か確かめましょう。いつもの回線のSMSは、データ通信をオフにしていてもローミング中に無料で届きます。仮想電話番号が役立つのは、訪問国の現地番号が必要な場合だけで、そうした場面は思っているより少ないものです。
関連項目
よくある質問
仮想電話番号とeSIMの違いは何ですか?
eSIMは本物のモバイル回線で、現地の基地局に接続してデータ通信を提供します。仮想電話番号はソフトウェア上のサービスで、インターネット経由で着信できる番号ですが、独自のネットワークは持ちません。一方は接続を、もう一方は連絡手段を提供するもので、置き換えるのではなく組み合わせて使います。
仮想電話番号は銀行の本人確認に使えますか?
使えないケースが増えています。銀行は仮想電話番号の番号帯を識別し、セキュリティ用SMSの宛先として拒否します。銀行の認証コード用に、旅行中もいつものモバイル回線は有効にしておきましょう。それが確実な設定です。
仮想電話番号は匿名ですか?
いいえ。信頼できる事業者は本人確認を求めており、規制も厳しくなっています。仮想電話番号は便利なツール(現地番号、仕事とプライベートの使い分け)であって、匿名性のためのツールではありません。